こんにちは、Dr.komakoです。
自分の花粉症の症状が重症なのか軽症なのか、考えたことがあるかしら?大体の人は、症状から感じる身体の感覚で、重症度を判断しているのではないかしら?実は、花粉症の重症度を客観的に判断する基準があるの。花粉症は重症度によって使う薬が変わってくるのよ。
花粉症重症度診断|花粉症は重症度で治療法が違います
まずは花粉症か風邪かを判断します
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみがある人は、次のチェック項目をチェックしてみてね。
- くしゃみが一日中続く
- 鼻水が黄色くて粘り気がある
- 熱がある
- 目がかゆい
- 毎年同じ時期に症状が出る
- 鼻づまりが1か月以上続いている
- 喉の痛みがあり、咳や痰が出る
- 涙が出る
診断結果
- 2・3・7が当てはまる人→風邪の可能性が高い
- 1・4・5・6・8が当てはまる人→花粉症の可能性が高い→重症度チェックへ
重症度チェック
A 鼻の症状
- ない
- 鼻づまりはあるが口呼吸は無い
- 鼻づまりが強く、時々口呼吸をする
- 鼻づまりが非常に強く、口呼吸をすることが多い
- 一日中完全に鼻が詰まっている
B くしゃみや鼻をかむ回数(どちらか多い方)
- 0回
- 1~5回
- 6~10回
- 11~20回
- 21回以上
診断
無症状→A1、B1
軽症→A1、B2(くしゃみ・鼻水型)
A2、B1(くしゃみ・鼻づまり型)
A2、B2(くしゃみ・鼻水・鼻づまり型)
中等症→A1~2、B3(くしゃみ・鼻水型)
A3、B1~2(くしゃみ・鼻づまり型)
A3、B3(くしゃみ・鼻水・鼻づまり型)
重症→A1~3、B4(くしゃみ・鼻水型)
A4、B1~3(くしゃみ・鼻づまり型)
A4、B4(くしゃみ・鼻水・鼻づまり型)
最重症→A1~4、B5(くしゃみ・鼻づまり型)
A5、B1~4(くしゃみ・鼻づまり型)
A5、B5(くしゃみ・鼻水・鼻づまり型)
重症度別治療方法
軽症
軽症の人は、型に関わらず使うのは第2世代抗ヒスタミン薬か遊離抑制薬のどちらかよ。市販薬なら、エスエス製薬のアレジオン10やロート製薬のアルガード鼻炎内服薬Zが第2世代抗ヒスタミン薬なの。眠くなるなどの副作用が少ないのよ。
中等症
中等症のくしゃみ・鼻水型には、
- 第2世代抗ヒスタミン薬
- 遊離抑制薬
- 局所ステロイド薬
をつかうの。症状に併せて1か2のどちらかを選択し、3で鼻水を抑えるの。
くしゃみ・鼻づまり型には、
- 抗ロイコトリエン薬
- 局所ステロイド薬
を使うわ。大体、1と2を併用して症状を抑えるの。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり型は症状によって薬を選択するわ。
重症
重症のくしゃみ・鼻水型の人には、
- 局所ステロイド薬
- 第2世代抗ヒスタミン薬
の両方が処方されるわ。同時に使って、症状を抑えるの。
くしゃみ・鼻づまり型には、
- 局所ステロイド薬
- 抗ロイコトリエン薬
1と2を同時に使うわ。
くしゃみに加えて鼻水も鼻づまりも人いタイプの人は、抗ステロイド薬に加えて第2世代抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬を併用して使うわ。
最重症
最重症の人の治療は、重症の人と薬の選び方は一緒よ。鼻水には抗ヒスタミン薬、鼻づまりには抗ロイコトリエン薬を使って、局所ステロイド薬で辛い症状を早く抑えるの。
花粉症の治療は、軽症の人も含めて、お医者さんに相談して進めて行ってね。
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