橋本病の症状 元気がないのは橋本病のせいかも
こんにちは、Dr.komakoです。
橋本病には、バセドウ病のように典型的な症状が無くて、何となく元気がない、急に老け込んだというような症状が多いの。症状も、急激に現れるわけではなくて、徐々に表れるから、病気だと気付かないこともあるの。
なんだかだるい、元気が出ないというあなた、甲状腺の機能が低下しているのではないかしら?
橋本病の症状 元気がないのは橋本病のせいかも
橋本病の症状の原因は
橋本病の症状は、甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが足りなくなることによっておこるのよ。
甲状腺ホルモンは、身体の代謝機能をコントロールしているの。橋本病になると、代謝が悪くなってしまうの。代謝が悪くなると、身体のいたるところに辛い症状があらわれるのよ。
甲状腺ホルモンの働きについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
身体の冷え
甲状腺ホルモンがたりなくなると、新陳代謝の力が弱くなってしまうの。食べ物からエネルギーを作り出す力が弱くなると、身体の熱を作り出す力が弱くなるわ。体温が低くなって、とても寒がりになるの。橋本病の人は、冬がとても苦手になるわ。
体重増加
橋本病になると、体重が増えるの。
新陳代謝が悪くなって、脂肪を燃焼しにくくなるからよ。
それともう一つ、体重が増える原因があるわ。
新陳代謝が悪くなると、汗になって蒸発するはずの水分が体に溜まってむくんでくるの。これがひどくなると、皮下組織に水分が溜まって「粘膜水腫」という状態になるわ。粘膜水腫はひどくなると命に関わる症状を起こすことがあるの。
あまりたくさん食事をとっていないのに体重が増えるというときは、むくみが原因であることも考えられるわ。
むくみ
新陳代謝が悪くなって起こるむくみは体中のいたるところに影響を与えるわ。
橋本病の病状が進むと、顔全体がむくみ、まぶたが腫れて垂れ下がって、唇も腫れぼったくなり、脱毛や眉毛が薄くなってくるの。「粘膜水腫顔貌」と呼ばれる、橋本病独特の顔つきよ。
むくみは、顔だけにおこるわけではないわ。
下がむくむと、ろれつが回らなくなるし、声帯や咽頭だって、むくむの。声帯や咽頭がむくむと、声が低くなってしわがれてしまうのよ。
便秘
甲状腺ホルモンは、腸の蠕動運動を促す働きも持っているの。甲状腺ホルモンが足りなくなると腸の動きが悪くなって、便秘がちになるわ。
無気力・思考力の低下
甲状腺ホルモンは、脳細胞を働かせるためにも必要なの。
甲状腺ホルモンが足りなくなって、脳働きが悪くなると、気力がなくなってくるし、記憶力や思考力もなくなってしまうわ。
うつ病や、認知症と間違われてしまうこともあるのよ。
眠気
脳の機能が低下すると、眠気が強くなるの。寝起きが悪くなるだけではなくて、日中も眠気が強くなって、よく居眠りをするようになってしまうわ。
こむら返り
甲状腺ホルモンの働きが悪くなると血液の循環が悪くなるの。血液循環が悪くなると、筋力も低下するわ。
少しの運動で、筋力が足りない状態になって、こむら返りをおこしやすくなるの。
こむら返りをおこす場所は、ふくらはぎが多いけれど、橋本病になると腰の周りや腕、首など、思いがけないところがつるのよ。
徐脈
橋本病になると、全身の臓器の働きが衰えてしまうの。心臓の働きにも影響が出て、心臓の動きがゆっくりになるの。動きも弱くなって、脈拍はゆっくりで弱くなるわ。心臓はむくんで、大きく膨らんでしまうの。
月経過多
橋本病になると、月経の間隔が長くなって、一回の月経の量が増えたり期間が長くなったりといった月経異常が起こることがあるわ。無排卵の状態にもなりやすいの。放置していると、流産の原因になってしまうわ。
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