Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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自律神経とは?どんな働きをしているの?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

自律神経という言葉をよく聞くけれど、自律神経とはどんな神経でどんな働きをしているのかしら。自律神経失調症と向き合うために、自律神経についての理解を深めてみましょう。

 

自律神経とは?どんな働きをしているの?

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自律神経はどこにあるの?

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http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2014/05/11/091432

人間の身体には、頭のてっぺんから足のつま先まで、神経が網の目のように張り巡らされているの。

 

神経は、大まかには「中枢神経」と「末梢神経」の2種類に分けられるわ。「中枢神経」は脳と脊髄からできているの。「末梢神経」は身体の各器官に張り巡らされているわ。

 

「末梢神経」は自分の意志で体を動かすための神経なの。「末梢神経」はさらに「体性神経」と「自律神経に分けられるの。

 

「体性神経」は身体を自分の意志で動かすための神経よ。物を見たり、音を聞いたり、触った感じや痛み、熱を感じ、その情報を脳に送る「感覚神経」と手足や口の動きなど、実際に体を動かす「運動神経」の2種類からできているわ。

 

「自律神経」とは意志とは関係なく身体の機能を調節している神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2種類の神経でできているの。

 

難しいな、と思った人は、「自律神経」とは体中に張り巡らされている、意志とは関係なく自動的に身体の機能を調節している神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つの種類の神経でできている。ということだけ覚えておいてね。

 

交感神経と副交感神経の違いは?

交感神経は、身体にとってはアクセルのような働きをしているの。反対に副交感神経は身体にとってブレーキの役割をしているわ。交感神経と副交感神経は、お互いに同時に働くことは無いの。身体の内部や外部からの刺激で自動的に切り替わりながら臓器や器官の機能を調節しているのよ。

 

  • 交感神経:覚醒時や怒り・恐怖・不安・緊張・危険が身に迫った時に働く。臓器の活動を増大させる。エネルギー消費を増大させる。
  • 副交感神経:睡眠中やリラックスしているときに働く。臓器の活動を減少させ安定させる。エネルギーを蓄えるように働く。

 

たとえば、あなたが突然後ろから「こら!」という大声とともに背後から肩を掴まれたとするわよ。

 

あなたはとても驚いて、心臓がどきどきするわよね。

 

恐る恐る振り向いたら、お友達が「びっくりした?」と笑ってにやにやしていたら?

 

ほっとして心臓のどきどきが落ち着いていくでしょう?

 

びっくりした時に心臓をどきどきさせたのが交感神経、お友達だとわかって心拍数を下げたのが副交感神経よ。

 

交感神経と副交感神経の主な作用は?

自律神経はあらゆる臓器に張り巡らされているの。各臓器や器官は交感神経と副交感神経の刺激を受けて働きを強めたり弱めたりするのよ。

 

2つの神経の主な作用

器官交感神経副交感神経
瞳孔 拡大する 収縮する
涙腺 分泌を抑制 涙を生産
唾液腺 少量で濃度上昇 多量で濃度低下
肺気管支の拡張 肺気管支の収縮
汗腺 汗が濃くなる 汗が薄くなる
冠動脈 収縮する 拡張する
心臓 心拍数の増加 心拍数の上昇
血圧 上昇する 下降する
皮膚 収縮する 拡張する
胃腸 働きを抑制 働きを促進
消化管 消化液の分泌抑制 消化液の分泌促進
肝臓 グリコーゲンの分解を促進 胆汁放出の促進
立毛筋 収縮して鳥肌が立つ 弛緩する
膀胱 排尿を抑制 排尿を促進

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