こんにちは、Dr.komakoです。
乳がんは16人に1人がかかる、女性にとってとても怖い病気なの。乳がんという病気のことをよく知って、大切な命と乳房を守ってほしいわ。
乳がんってどんな病気?
乳がんの症状
乳がんは、他のがんと同様に、癌の初期は症状が現れないわ。よく、触診でしこりが触れるから、発見が早いといわれるでしょう?
確かに、日本人の乳房は欧米の女性に比べて小さいから、しこりを発見しやすいわ。でも、しこりが触れるって言う事はがん細胞が結構大きく育っているって言う事なの。それに、しこりがあるからといってすべてが癌であるとは限らないわ。乳房にできる、良性の腫瘍って、けっこう多いのよ。
しこりがないから安心というわけでもないしね。乳房の奥に癌が隠れていることもあるわ。
大きくなると、痛みを感じることもあるわ。痛みの他にも、リンパ節を圧迫してむくみを起こしたり、炎症を起こすことがあるの。いずれにしても、しこりを見つけたり、気になる症状が現れた時では、発見は少し遅いと思っていて。
乳がんになりやすい年齢
日本人女性に乳がんの発症が増えるのは、40代を過ぎてからよ。
癌って、高齢になってからかかるイメージがあるけれど、乳がんは働き盛りや子育て世代で一番忙しくしている女性を襲う病気なの。
まだ若いし、忙しいしと検診を受けないことが多くて、発見が遅れがちになるわ。
乳がんの原因
乳がんの原因は、正直なところ、まだはっきりとは分かっていないの。遺伝や、ホルモンバランスの影響が多いとことは確かね。
一般的に、初潮が早い・出産経験がない・食事の欧米化などが原因ではないかといわれているけれど、たくさん考えられている原因の、ほんの一部でしかないわ。
乳がんと遺伝
乳がんの原因に、遺伝が関係していることが最近の研究でわかってきたわ。
乳がんの原因に関係があると考えられている遺伝子は、実はとてもたくさんあるの。その遺伝子を持っている人は、数倍乳がんにかかるリスクが高くなるわ。
また、ある遺伝子を持っていると、乳がんが発生確率が高くなるだけではなくて、進行のスピードがとても速くなってしまうの。
乳がんの種類
乳がんは、非浸潤がん、浸潤がん、パジェット病の3つに分類されるの。
非浸潤癌は、早期に発見された癌よ。しこりが触れる前の段階で、検診で見つかることが多いわ。
浸潤癌は、しこりが触れて発見されることが多い癌よ。浸潤型はさらに一般型と特殊型に分けられるの。パジェット病は、乳頭にびらんができる癌よ。乳がんの中では、珍しい方の病気ね。
乳がんの治療
乳がんの治療には、手術・放射線治療・抗がん剤の3つの種類があるわ。
どの種類の治療を選ぶのかは、病気の進行や乳がんの種類によって違ってくるの。一般的には、3つの治療法のうち、何種類かを組み合わせて行うことが多いわ。
乳がんの進行と生存率
乳がんは、腫瘤の大きさとほかの臓器への転移の有無で0期~4期に分けられるわ。
0期は100%、1期は90%の生存率を見込むことができるわ。
転移する確率も、早期発見の場合は、とても低いの。
乳がんと乳房
乳がんと診断されたら、乳房を失うかもしれない。女性にとって、とてもつらいことよね。
一昔前であれば、乳房をなるべく大きく切り取ったほうがいいと考えられてきたわ。でも今は、腫瘍の周辺だけを切除して放射線治療と併用する乳房温存療法が主流になってきているの。
最近は、患部を切り取って、腹筋など体の一部で乳房を再建することもできるようになってきたのよ。
どの治療を行うかは、病気の進行度によっても変わってくるわ。早期発見の方が、治療の選択肢は広がるわね。
乳がん検診
乳がんの発見には、早期発見と早期治療が必要だということは、分かっていただけたかしら?乳がんの検診は、乳がんの早期発見のためには欠かせないものよ。
乳がん検診では、マンモグラフィを使った画像診断が主流ね。でも、乳腺が多い日本人には、マンモグラフィの診断だけでは不十分なの。乳腺の陰に腫瘍がかくれていて、発見が遅れる場合があるからよ。もう一つの検診方法に、超音波エコーがあるわ。
マンモグラフィと超音波検診の両方を併用すると、癌を見落とす確率がかなり低くなるわ。
それと、検診の頻度は年1回は必要よ。
乳がんを起こす遺伝子の中には、1年で10倍の大きさに成長するほとがんの進行が速くなるものがあるの。
最近話題の遺伝子検査は、費用がとても高額よ。それに、遺伝子検査を行うことは、とても大きなメリットとデメリットがあるわ。必要性をよく理解したうえで受けないとね。
乳がんにならないために
乳がんの発生率を下げるためには、生活習慣の見直しがとても大切よ。
乳がんの発生に、肥満が関与していることはよく知られている事実よ。
運動習慣をつけることによって、発症のリスクを下げることができるわ。
スポンサードリンク