こんにちは、Dr.komakoです。
花粉症予防には体質改善をして免疫機能を高めることがとても大切よ。体質改善のために、生活習慣や食事も大切だけど、漢方薬の力を借りるのも一つの方法よ。漢方薬は花粉症の薬のように眠くなることが無いのよ。
花粉症は漢方で体質改善して予防する!
漢方薬の特徴は?
漢方は、「血」「水」「気」の3つの要素がお互いに強く関係しあって人間の体をつくり守っていると考えているわ。「血」は血液、「水」は血液以外の体液、「気」は心や呼吸のことよ。
漢方では花粉症は「水」の代謝が悪くなって花粉などの異物が侵入に対して身体の防衛機能が弱っている人がかかり、鼻水や鼻づまりが起こると考えられているの。
西洋医学では身体に現れている症状に対して症状を抑える薬を使うわ。鼻づまりがひどければ鼻の粘膜の炎症を抑える薬、目が腫れていれば結膜炎の炎症を抑える目薬を使うでしょう?
漢方薬は、身体の弱っているところを強くして、体全体のバランスを整えて外敵に強い身体をつくるという考え方なのよ。
では、花粉症に効果がある漢方薬を見ていきましょう。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
神経を鎮めて心と体のバランスを整えてくれるの。花粉症は、ストレスで精神状態がアンバランスな状態だと症状が悪化するの。精神状態を整えて、症状を緩和してくれるのよ。吐き気やのどがつかえているような状態にも良く効くのよ。
主な成分
- 半夏・厚朴:吐き気や喉のつかえをおさえる。
- 茯苓:水分の循環をよくする。鎮静作用がある。
- 蘇葉:咳を抑える。抑うつを改善する。
- 生姜:身体を温める。胃腸の調子を整える。
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
鼻水に効果的なお薬よ。虚弱体質で鼻炎の症状が現れやすい人に向いているわ。発汗作用があって、身体の熱や腫れや痛みを汗で発散させてくれるの。風邪の引きはじめにも効果があるわ。
主な成分
- 麻黄:発汗作用があり、熱を発散させる。病因を発散させる効果がある。咳や喘鳴を抑える。
- 附子・細辛:体を温め、痛みを和らげる。
葛根湯(葛根湯)
風邪の薬として有名だけど、鼻炎にも効果があるのよ。発汗作用があって、熱や痛みを発散させてくれるの。
主な成分
- 葛根:発汗作用や痛みをとる作用がある。
- 麻黄:発汗作用があり熱を発散させる。咳や喘鳴を抑える。
- 桂皮:穏やかな発汗、発散作用がある。
- 芍薬:痛みを取り除く。
- 甘草:炎症やアレルギー反応を取り除く。
- 大棗:胃腸機能を調整する。漢方薬の成分を調和する。
- 生姜:体を温める。胃腸の調子を整える。
麻黄湯(まおうとう)
麻黄湯はインフルエンザや風邪に効果のある薬だけど、鼻づまりを改善する効果も高いの。発汗作用があって、熱や痛みを取り除いてくれるわ。
主な成分
- 麻黄:発汗作用があり、熱を発散させる。病因を発散させる効果がある。咳や喘鳴を抑える。
- 桂皮:穏やかな発汗、発散作用がある。
- 杏仁:咳を鎮め痰を取り除く。
- 甘草:炎症やアレルギー反応を取り除く。
香蘇散(こうそさん)
冷えが強い人や、ストレスで目や鼻の症状が悪化してしまう人に向いているお薬よ。身体の熱や腫れを取り除いてくれるの。うつっぽい傾向のある人や、繊細な人に効果があるわ。
主な成分
- 香附子:鎮痛作用や月経を整える作用がある。
- 蘇葉:発汗作用や解毒作用がある。とくに青魚の中毒や蕁麻疹に効く。
- 陳皮:抗炎症作用・抗アレルギー作用がある。
- 甘草:炎症やアレルギー反応を取り除く。
- 生姜:体を温める。胃腸の調子を整える。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
胃腸の調子をよくするお薬だけど、鼻炎を改善してくれる効果もあるのよ。
主な成分
- 半夏:吐き気や喉のつかえをおさえる。
- 黄ゴン・黄連:みぞおちの腫れやつかえをとり、熱や炎症を抑える。
- 人参:滋養強壮作用がある。胸のつかえをとる。
- 乾姜:抗炎症作用、プロスタグランディン(炎症の原因物質)生成阻害作用がある。健胃作用、緩和作用がある。
- 大棗:胃腸機能を調整する。漢方薬の成分を調和する。
- 甘草:炎症やアレルギー反応を取り除く。
小青龍湯(しょうせいりゅうとう)
くしゃみや鼻づまり、花粉症の鼻水に効果があるわ。鼻かぜ、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそくによく効くのよ。
主な成分
- 麻黄:発汗作用があり、熱を発散させる。病因を発散させる効果がある。咳や喘鳴を抑える。
- 半夏:吐き気や喉のつかえをおさえる。
- 芍薬:痛みを取り除く。
- 桂皮:穏やかな発汗、発散作用がある。
- 五味子:咳を鎮める。下痢を止める。
- 細辛:体を温め、痛みを和らげる。
- 生姜:体を温める。胃腸の調子を整える。
- 甘草:炎症やアレルギー反応を取り除く。
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