こんにちは、Dr.komakoです。
子宮内膜症の原因ってなんでしょう?子宮以外の場所で子宮内膜の細胞が増殖するって不思議よね?
子宮内膜症の原因は、はっきりとは特定されていないの。でも、今のところ「逆流説」と「化生説」が有力ね。
子宮内膜症の原因は?
子宮内膜症の原因1「逆流説」
月経の時に、経血は膣を通って身体の外に排出されるわ。でも、一部は卵管を通って身体の中に逆流するの。経血の逆流は、割と頻繁に起こっていることなのよ。
逆流した経血に子宮内膜の細胞が混じっていることは十分に考えられるわよね?骨盤の中に入り込んだ子宮内膜の細胞が、卵巣や腹膜、ダグラス窩に付着して活動をつづけたら、どうなるでしょう?月経の度に増殖し、剥がれ落ちるという子宮内膜症の症状を引き起こすわよね?
ただ、この仮説では、骨盤内に発生した子宮内膜症は説明できるけど、肺や横隔膜など骨盤の外に発症する子宮内膜症については説明ができないの。だって、いくら経血が逆流するといっても、骨盤のはるか外側の肺まで逆流していくことはできないもの。
他の仮説には、子宮内膜の細胞が血液やリンパ液の流れに入り込んで肺や横隔膜に運ばれて骨盤の外に子宮内膜症をおこすというものがあるわ。
子宮内膜症の原因2「化生説」
化生説は子宮内膜とは違う細胞が何らかの刺激を受けて子宮内膜の性質をもった細胞に変化してしまうのではないかというものなの。
子宮内膜症ができる腹腔中皮も、子宮内膜も胎児の時代には体腔上皮という場所だったの。だから、何らかの刺激を受けたら、子宮内膜に変化できるのではないかという理論なのよ。
変化する刺激には、月経血、卵巣ステロイドホルモン、炎症刺激があるのではないかと考えられているわ。
子宮内膜症とエストロゲンの関係
子宮内膜症が起こる原因はまだ分かっていないけれど、エストロゲンの影響を受けているということは確かなの。子宮内膜症は、月経に合わせて子宮以外の場所で子宮内膜が増殖して剥がれて行く病気よ。月経の度に、進行していくの。でも、閉経すると病巣が委縮していくわ。どう考えても、排卵を促すエストロゲンと何らかの関係がありそうね。
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