こんにちは、Dr.komakoです。
不妊治療には、3つの種類があるの。どの方法を選ぶのかは、不妊検査を行って、不妊の原因を確かめたうえで選ぶのよ。
不妊治療の3つの種類
一般不妊治療
タイミング指導
タイミング指導は、自然妊娠の確率を上げるために、もっとも妊娠しやすいタイミングを探す方法よ。
不妊の検査を行って、次の結果が出た人が対象になるわ。
- 排卵がある(排卵誘発剤の使用可)
- 卵管の通過障害がない
- 精子に問題がない
卵子の寿命は24時間で、精子の寿命は2~3日なの。だから、もっとも妊娠しやすいタイミングは、排卵の直前よ。排卵日の直前に夫婦生活を持って精子が卵子の訪れるのを待っているというタイミングをつくるのがベストな方法なの。
このタイミングを計るために、超音波による卵胞計測や血中や尿中の黄体化ホルモンの値や子宮頸管粘液の状態を調べて排卵を予測するの。もちろん、検査だけではなく、基礎体温をつけるということも大切よ。
基礎体温の付け方はこちらの記事をご覧ください。
タイミング指導で大切なのは、普段から夫婦間でスキンシップを持つことよ。タイミングばかり気になって、夫婦生活が義務的になってしまってはいけないわ。精子をつくる機能は、ストレスによって低下するの。それに、男性は普段から射精をして精巣をフレッシュな状態に保つことも大切なことなの。
女性は、普段から血行を良くしたりストレスにあまりさらされないようにするなど、無理のない範囲で妊娠に備えましょう。
妊娠力を高めてくれるサプリメントについてはこちらをどうぞ。
タイミング指導について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
人工授精(AIH)
人工授精は、何も人工的に受精卵をつくるわけではないのよ。人工授精で行うのは、精子を子宮腔内に送りこむことなの。
人工授精は、不妊検査で次の結果が出た人が対象になるわ。
- 精子に問題がある
- 抗精子抗体の値が高い
- 夫婦生活に問題がある
- タイミング指導で妊娠が成立しなかった。
精液には、精子だけではなく分泌液や雑菌、赤血球や白血球が含まれているの。培養液で精液を洗浄して余分な物質や死滅した精子を取り除いて、元気な運動精子だけをピックアップするの。そうすることで、精子の量や運動精子が少ないなど精子側の問題を取り除くことができるわ。
ピックアップした精子を、人工授精用のカテーテルで子宮腔内へ直接注入するの。こうすることによって、抗精子抗体で妊娠が妨げられていたり、夫婦生活が上手くできない問題をクリアにできるの。
詳しい記事はこちらです。
高度生殖医療
体外受精・顕微鏡受精
体外受精は、卵子を体の外に取り出して、人工的に受精卵を作り、それを子宮に戻す治療よ。
- 卵管閉塞
- 体内での受精が困難な精液所見
- 人工授精で妊娠が成立しない
という人が対象になるの。
通常の体外受精は、シャーレの中の卵子に精子を振りかけて出会いを待つの。でも、精子の数が極端に少ない場合は、卵子に直接精子を侵入させる顕微鏡受精が行われるわ。
詳しい記事はこちらです。
不妊治療の記事をまとめました。
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