こんにちは、Dr.komakoです。
自律神経失調症の症状には、不安や緊張、ストレスなどの心理的な問題が隠れています。心理療法は医師と患者さんが協力して症状の背景にあるストレスに向きあっていく治療法です。簡易精神療法は心理療法の中でも最も基本的で、一般的に行われる治療方法です。
自律神経失調症を癒す簡易精神療法
簡易精神療法とは?
簡易精神療法は、お医者さんと患者さんの対話で行われる精神療法なの。大体、診察でのお医者さんとの対話が簡易精神療法であることが多いわ。
心療内科での治療を進めて行くと、診察の度にきっと気持ちが軽くなって行くのを感じると思うの。これは、簡易精神療法による効果なの。自律神経失調症の多くは、薬物療法と簡易精神療法によって症状が改善していくわ。
簡易精神療法の3つのステップ
簡易精神療法は、つぎの3つのステップで成り立っているの。
受容
まずお医者さんは、患者さんの悩みや辛さを受け止めるの。自律神経失調症の患者さんは、次々に訪れる辛い症状を誰にも理解されずに苦しんでいる人が多いわ。自律神経失調症の症状は表面的には分からない物なの。だから家族からは「怠けてる」ととらえられている人もいるわ。病院に行っても「よく分からない訴えをする困った患者」扱いをされることもあるの。
心療内科にたどり着いたときには、患者さんの心は傷ついて、疲れ切ってしまっていることが多いのよ。
そんな、疲れて傷ついた心のままでは、病気に立ち向かっていくことはできないわ。心療内科のお医者さんは、患者さんの辛い気持ちを理解して受け止めてくれるの。患者さんは、今まで理解されなかった辛さや気持ちを受け止めてくれただけでとても楽になるのよ。
支持
患者さんは、病気になったのは自分の弱さのせいではないかと自分を責めて自信を失っている人が多いの。お医者さんは折れそうになっている患者さんの心を支え、前向きな気持ちで病気に向き合えるように支えてくれるの。このステップを「支持」というの。
はじめのうちはお医者さんに背中を支えてもらって何とか病気に立ち向かっている患者さんも、簡易精神療法を続けて行くうちに、自分の力で病気に前向きに立ち向かっていけるようになるものよ。
保証
お医者さんは、病気の原因を患者さんにわかりやすく説明して、病気に対する不安を取り除き、「必ず良くなる」ということを保証してくれるの。患者さんは、長く続く症状に、「治らないんじゃないか」という不安を募らせているわ。
不安の原因は、病気の正体が分からないこと。自分の不安や緊張、物事の受け止め方など、具体的な病気の原因が分かったら、そして、それを取り除くと必ず治ると保証してもらえたら、病気に立ち向かっていく勇気が湧いてくるのよ。
簡易精神療法の効果
簡易精神療法はこの3つのステップを繰り返しながら自分の力で症状を治していくの。始めはお医者さんの言葉を信じることができないかもしれないし、一度落ち着いた気持ちがすぐに不安に押しつぶされてしまうかもしれないわ。
簡易精神療法が即効性がある治療ではないの。でも根気よく半年くらい続けていれば、きっとよい方向に向かっていることを実感できるはずよ。
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