Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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アトピー性皮膚炎におすすめ!マルセイユ石鹸の作り方

こんにちは、Dr.komakoです。

 

アトピー性皮膚炎の治療の基本は、スキンケアよ。スキンケアの基本は、洗顔よね。いかに優しく、しっかりと汚れを落とし、かつ必要な潤いを奪わない洗顔料で洗うことが大切になるわ。一番お勧めなのは、自然素材だけで作られた「マルセイユ石鹸」よ。旧フランス王室御用達の高級石鹸なんだけど、実は自分で作ることができるの!

 

アトピー性皮膚炎におすすめ!マルセイユ石鹸の作り方

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マルセイユ石鹸とは?

歴史をさかのぼること17世紀、フランス国王ルイ14世の時代にフランス王室御用達だった石けんよ。オリーブオイルとパームオイルなど決められた自然素材と、国王が厳正に定めた製法で作られた石けんのことを言うの。

 

マルセイユ石けんには72%以上の植物性油脂が含まれることが定められているの。肌に良くないエデト酸や界面活性剤は使われていないのに、洗浄力はどの石けんよりも高いの。泡立ちはとてもきめ細やかで、洗い上がりはとてもしっとりとしているわ。

 

洗顔だけではなく、体を洗うのにも使うことができるわ。多くの皮膚科専門医もアトピー性皮膚炎の人にマルセイユ石鹸の使用を奨めているわ。

マルセイユ石鹸の材料

マルセイユ石鹸の材料は、とてもシンプルよ。

型に牛乳パックを使うんだけど、私は身体も顔も毎日洗っても3か月くらい持つわ。

牛乳パック1個分の石けんをつくるのに必要な材料は次の通りよ。

  • オリーブオイル:150g
  • ココナツオイル:150g
  • パームオイル:150g
  • ひまし油:50g
  • 精製水:170g
  • 苛性ソーダ:70g

オリーブオイルはお手頃価格のもので充分よ。ココナツオイルは最近ブームだから、手に入りやすいわね。パームオイルはラードを代用品として使ってもOKよ。ひまし油は大手スーパーで手に入れるか、ネット注文かしら。精製水は、コンタクトレンズ用のものが100円くらいで売っているわ。ミネラルウォーターを代用してもいいし、海洋深層水を使うと早く仕上がるわ。

 

手に入れるのが大変なのは、苛性ソーダよ。苛性ソーダは劇薬指定されている薬品だから、どこでも売っているというわけではないの。調剤薬局なら、手に入るかしら。購入するときには免許証など身分証明書が必要なの。何に使うのか書面で記す必要があるわ。書面と言っても、伝票のようなものに購入理由をかくだけだから、ストレートに「石けんをつくるため」と書いたらいいわ。

マルセイユ石鹸をつくるのに必要な道具

マルセイユ石鹸は、キッチンにある道具で作ることができるわ。

  • キッチンスケール:油などの材料の重さを計るのに使うわ。
  • ステンレスのボウル:材料を混ぜるのに使うわ。大きなものを用意してね。
  • 泡だて器:材料を混ぜるのに使うわ。生クリームをつくる時に使うのでいいわ。
  • なべ:油を湯煎するときに使うわ。
  • ボウル×2:湯煎するときに油を入れるためと、苛性ソーダを氷で冷やすときに使うわ。
  • 計量カップ:精製水を計る時に使うわ。
  • 耐熱ガラスの瓶:苛性ソーダと水を混ぜ合わせる時に使うの。熱を発するから、化ならす耐熱性のものを使ってね。
  • 温度計×2:油の温度と苛性ソーダの温度を計る時に使うの。
  • 綺麗に洗った牛乳パック:石けんを固める型になるわ。
  • ゴムべら:型に流すときに使うわ。
  • ゴム手袋、マスク、エプロン:石けんをつくる時に手が荒れないように、服が汚れないように、有害ガスを吸わないように揃えてね。

 

マルセイユ石鹸をつくる時の注意

  • 苛性ソーダと水を混ぜる時に一瞬だけど有毒ガスが発生するの。換気のよい場所で作ることと、水を入れた時に発生する湯気を吸わないようにしてね。
  • 苛性ソーダと水を混ぜたら、とても熱くなるの。やけどに注意してね。
  • 苛性ソーダが目や口に入らないように注意してね。
  • 皮膚に作ったばかりの石けんがつくと肌荒れを起こすかもしれないから、必ずゴム手袋をしてね。

マルセイユ石鹸の作り方

  1. ガラス瓶に苛性ソーダを入れてはかりにかけます。
  2. ボウルに油を計って入れます。
  3. 計量カップに精製水を測ります。
  4. 油を45度になるまで湯煎にかけます。
  5. もう一つのボウルに冷水を入れておきます。
  6. ガラス瓶に計量カップの水を入れ、スプーンで混ぜます。とけたら冷水で45度まで冷やします。
  7. ステンレスのボウルに45度になった油と苛性ソーダを入れます。
  8. 泡だて器で混ぜます。飛び散らないように注意が必要ですが、混ぜはじめは勢いが大切です。15分ほど手を休めず混ぜ続けます。
  9. とろみが出てきたら、泡だて器を持ち上げてしずくで生地に線を引きます。太い線がしばらく残ってから消えて行くくらいまでしっかりと混ぜます。
  10. 牛乳パックに流しいれ、口をガムテープで止めます。
  11. 毛布やバスタオルで包み、24時間保温します。出来立てはほんのり温かいです。
  12. 翌日かたまっていたら方から出し、2~3㎝の厚さに切ります。風通しの良いところで1か月乾かします。
  • 石けんをつくるのに使った道具は、残っている石けん成分を使って洗うことができます。
  • とろみがついたところでお好みの精油を入れても良いでしょう。
  • 精製水に牛乳を混ぜたり、ハーブを煮出したものを使っても素敵です。

つくるのはちょっと大変だけど、なれるとアレンジも自由自在よ。いろんなオイルを使って、オリジナルのレシピを考えてもいいわね。

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