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Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

アトピー性皮膚炎|ステロイド外用薬の種類と効果

アトピー性皮膚炎

こんにちは、Dr.komakoです。

 

アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド外用薬の使用は必要不可欠よ。でもステロイド剤の副作用への誤った情報から、ステロイド剤に抵抗感を持つ人はいまだに多いのが現状なの。ステロイド外用薬の正しい知識を持ち、上手に治療に取り入れることがアトピー性皮膚炎の症状を早く封じ込める近道になるわ。

 

アトピー性皮膚炎|ステロイド外用薬の種類と効果

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ステロイド外用薬の働き

ステロイド剤とは、副腎皮質ホルモンを科学的に合成した薬なの。副腎皮質ホルモンは副腎という臓器の皮質(臓器の外側)から分泌されるホルモンで、生命活動を維持するためには欠かせない物質なの。副腎皮質ホルモンの働きは主に次の3つよ。

 

  • 抗炎症作用:炎症を起こす原因物質に働きかけ炎症を抑える
  • 止血作用:血管の壁を緻密にして出血を止める
  • 抵抗力を高める:身体の外から加わるストレスに抵抗する力を高める

 

この働きに着目し、人工的に作られたのがステロイド剤で、アトピー性皮膚炎だけでなく、様々な病気の治療に使われているの。

 

アトピー性皮膚炎では、皮膚に強い炎症が起こっていて強いかゆみを引き起こすわ。かいてしまうとさらに炎症が悪化してかゆみがさらに強くなるという悪循環が起こるの。いち早く確実に炎症を抑え、かゆみを穏やかにすることが治療としては最優先になるわ。

 

ステロイド外用薬は数時間単位で炎症を抑え、症状を改善してくれるの。アトピー性皮膚炎の治療にはステロイドの塗り薬は必要不可欠な治療薬よ。

 

ステロイド外用薬の種類

アトピー性皮膚炎に使われるステロイド剤は外用薬という塗り薬が主に使われるの。とてもたくさんの種類があって、効き目の強さは5段階あるの。症状の強さや、塗る場所によって薬を使い分けるのよ。

 

たくさんの種類の薬を使い分けるのには理由があるわ。ステロイド剤には確かに副作用があるの。症状をできるだけ早く軽くすることと、副作用を最小限に抑えることは、期間の長いアトピー性皮膚炎の治療ではとても重要な課題なの。

 ステロイド外用薬の副作用についてはこちらの記事をご覧ください。

 

komakosensei.hatenablog.com

 

 

炎症を抑える効果の高い強いクラスの薬は、効き目もいいけれど副作用も強く出るの。でも、最重症の治療には、強い薬を使っていち早く炎症を抑える必要があるわ。副作用が怖いからと言って弱いステロイド外用薬を長くだらだらと使っても、かゆみを抑えることができなければいつまでたっても炎症が治まってこないわ。結果長い間中途半端に強いステロイド外用薬を使い続けることになってしまうわ。

 

炎症の強い時期には効き目の高い、強いクラスのステロイド外用薬を使って、いち早く炎症を抑え、炎症が治まったら弱いクラスのステロイド剤にかえて再発を防ぐといったふうに、皮膚の状態によってメリハリをつけてステロイド外用薬を代えて行くのが効果的なステロイド外用薬の使い方よ。

 

炎症が治まり、皮膚の状態が健康を取り戻したら、ステロイド外用薬の治療をやめて保湿で皮膚の健康を維持していくことになるわ。

 アトピー性皮膚炎の保湿の仕方について詳しくはこちらに書いています。

 

komakosensei.hatenablog.com

 

 

ちなみに、皮膚は身体の場所によって厚さが違うの。身体の皮膚よりも顔の皮膚の方が薄くて、薬の成分が浸透しやすいの。だから、皮膚の薄い顔などには、身体よりの少し作用の弱いステロイド外用薬を処方されるわ。

 

ステロイド外用薬の種類には次の通りよ。

Ⅰ群(ストロンゲスト)

最も作用の強いステロイド外用薬で顔や首には使用しない

  • 一般名:クロベタゾールプロピオン酸エステル、ジフロラゾン酢酸エステル
  • 薬品名:デルモベート、ジフラロール、ダイアコート、 
Ⅱ群(ベリーストロング)

ストロンゲストの次に強い作用を持つステロイド外用薬

  • 一般名:モメタゾンフランカルボン酸エステル、ベタメゾン酪酸プロビオン酸エステル、フルオシノニド、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、ジフルプレドナート、アムシノニド、ジフルコルトロン吉草酸エステル、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
  • 薬品名:フルメタ、アンテベート、トプシム、リンデロンDP、マイザー、ビスターム、ネリゾナ、テクスメテン、パンデル
Ⅲ群(ストロング)
  • 一般名:デプロドンプロピオン酸エステル、デキサメタゾンプロピオン酸エステル、デキサメタゾン吉草酸エステル、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、ハルシノニド、ベタメゾン吉草酸エステル、フルオシノロンセトニド
  • 薬品名:エクラー、メサデルム、ボアラ、ザルックス、アドコルチン、リンデロンV、ベトメベート、プロパデルム、フルコート、リドメックス
Ⅳ群(ミディアム)もしくは(マイルド)
  • 一般名:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、トリアムシノロンアセトニド、アルクロメタゾンプロピオン酸エステル、クロベタゾン酪酸エステル、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン酪酸エステル
  • 薬品名:リドメックス、レダコート、ケナコルトA、アルメタ、キンダベート、グリメサゾン、オイラゾン、ロコイド
Ⅴ群(ウィーク)

ストロイド外用薬の中で最も効き目が弱いが、アトピー性皮膚炎には作用が軽すぎる

  • 一般名:プレドニゾロン、デキサメタゾン
  • 薬品名:プレドニゾロン、グリメサゾン軟膏
ステロイド外用薬の形状

ステロイド外用薬の形状は、軟膏、クリーム、ローションの3つのタイプがあるの。それぞれ長所と短所を持っているわ。塗ってみて刺激が強いと感じたり、塗りにくいと感じた時は、お医者さんに相談して薬の形状を変えてもらうのもいい方法よ。

  • 軟膏:刺激が少ないがべたつきがある
  • クリーム:軟膏より吸収されすいが刺激が起こりやすい
  • ローション:保湿性がよいが刺激が起こりやすい

 

顔に長期間使っても、副作用が出にくいプロトピック外用薬というお薬もあります。

 

komakosensei.hatenablog.com

 

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