こんにちは、Dr.komakoです。
今すぐ妊娠したい!と希望している人は、子宮筋腫の治療とどう向き合ったらいいのかしら。妊娠・出産が先かしら、それとも、子宮筋腫の治療を先に行った方がいいのかしら・・・。
こたえはズバリ、子宮筋腫の治療が先よ。子宮筋腫の手術が、妊娠の確率を上げることがあるの。
妊娠を希望する人の子宮筋腫の治療
妊娠を希望するならすぐに子宮筋腫の治療をするべき
子宮筋腫を持っていて、妊娠を強く望む人は、すぐにでも子宮筋腫の手術を考えるべきなの。それには、次のような理由があるわ。
子宮筋腫が不妊の原因になる
卵管の近くに子宮筋腫ができると、排卵した卵子を卵管采がキャッチしにくくなるわ。受精卵を子宮内膜に運ぶ蠕動運動が妨げられてしまうことがあるの。
子宮筋腫は子宮内の環境を悪くして、胚の発育を妨げてしまうわ。子宮筋腫があるために子宮内腔が変形していると、受精卵が着床しにくくなってしまうし、着床しても流産しやすくなってしまうの。
妊娠によって子宮筋腫が大きくなる
妊娠すると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増えるわ。すると、今までそれほど成長してこなかった子宮筋腫がエストロゲンの影響を受けて大きくなって行くことがあるの。
大きくなった子宮筋腫は、流産や早産の原因になったり、分娩の邪魔になったりと、妊娠・出産に悪い影響が出てくることが多いわ。
子宮筋腫の手術によって妊娠の確率が高くなる
子宮筋腫の手術を行うと、手術の種類によっては妊娠の確率を高くしてくれる事が分かっているわ。
妊娠を希望する人におすすめの手術方法
妊娠を希望する人におすすめの子宮筋腫の手術があるの。それは、内視鏡による核出術よ。
子宮筋腫の核出術を行うと、妊娠しやすくなるといわれているの。開腹手術では、子宮内に癒着が起きる可能性があるけれど、腹腔鏡手術であれば子宮内に癒着が起こる心配が無いわ。
子宮内には、結構有害物質が溜まっているものなの。腹腔鏡手術を行うときに腹腔内の洗浄を行うのだけれど、有害物質が洗い流されることによって妊娠の確率が上がるのではないかと言われているわ。
子宮筋腫の手術をした後、妊娠の確率が高くなることを、ゴールデンピリオドと呼んでいるの。ゴールデンピリオドは、残念ながら永遠に続くわけではないの。大体1年くらいで、妊娠の確率は下がって行くの。
腹腔鏡手術での核出術を行って、月経が2回来たら、妊娠してもいいの。妊娠を強く希望している人は、期間限定のゴールデンピリオド内に頑張ってみて!
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