こんにちは、Dr.komakoです。
子宮筋腫の手術を行うときには、入院期間はどれくらいなのかしら。家庭を持っている人なら、入院中は家事を夫や他の誰かに頼らなければいけなくなるわ。仕事を持っている人なら、休暇願を出す必要もあるわよね。
子宮筋腫の手術の入院期間はどれくらい?
子宮筋腫の入院期間の目安
子宮筋腫の手術は、どんな手術をどの術式で行ったかによって入院期間が変わってくるわ。
子宮全摘出手術
- 開腹手術:入院期間7日~14日
- 腹腔鏡手術:5日~8日
- 膣式手術:5日~8日
核出手術
開腹手術:7日~10日
腹腔鏡手術:5~8日
子宮鏡下手術:1日~3日
子宮動脈塞栓術(UAE)
2日~4日
手術後の身体の症状
子宮筋腫を取り除く手術を行った後は、身体にいろいろな症状が出るの。
- 発熱:手術当日から翌日にかけ、38度台の発熱がある。
- 痛み:特に全摘出術を行った後痛みが起こる。3日くらいでおさまる。
- 吐き気・嘔吐・腹痛・便秘:開腹手術後の癒着でイレウスが起こることがある。すぐに主治医に相談する。
- 卵管の癒着:手術による癒着で卵管が詰まり、不妊の原因になる。
子宮全摘出手術と更年期障害
子宮全摘出手術で子宮がなくなってしまったら、更年期障害になると思っている人は多いのではないかしら?安心してね。子宮筋腫の手術では、卵巣は残しておくの。女性ホルモンは、卵巣から分泌されるから、子宮がなくなったといっても更年期障害になることは無いわ。
ただ、月経がなくなってしまうから、更年期に差し掛かった時に身体の変化に気が付きにくくなる可能性があるの。更年期障害は45歳~55歳くらいで起こる身体の不調よ。
それくらいの年齢になって、下の記事のような症状が起こったら、更年期障害を疑ってみてね。
社会復帰までの期間
子宮筋腫の手術のために入院したら、退院してすぐ仕事をしてもいいというわけではないわ。退院後は1週間~2週間は自宅療養を行うの。自宅療養中はじっと寝てばかりではいけないわ。少しずつ体を動かして、元通りの生活に戻れるように準備していきましょう。
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