こんにちは、Dr.koamkoです。
子宮筋腫の子宮鏡下手術は身体に傷が残らない手術方法よ。身体に傷が残らないのであれば、できれば一番に選びたいと思うわよね。でも残念ながら、手術が行えるタイプの子宮筋腫は限られているの。
子宮筋腫の子宮鏡下手術
子宮筋腫の子宮鏡下手術とは
子宮鏡下手術というのは、子宮内腔に突き出ている子宮筋腫を開腹しないでメスで削り取る手術なの。
子宮内に、ウロマチックという液体を注入して子宮内腔を膨らませ、手術を行いやすくするの。膣から、内視鏡の付いた、先端がループ状になっているメスを挿入して、子宮筋腫を切除するのよ。
手術は全身麻酔をかけて行うわ。手術時間は大体30分~1時間と短いわ。お腹も子宮も切らないから、手術後の痛みが少なくて、身体の負担も少ないの。
子宮筋腫の子宮鏡下手術に適している子宮筋腫と適さない子宮筋腫
子宮鏡下手術の適応になる筋腫
手術前に必ず経膣超音波検査と子宮鏡か検査を行って適応かどうかを調べるの。子宮の内腔に子宮筋腫が突き出ている、粘液下筋腫化子宮内膜ポリープが子宮鏡下手術の適応になるわ。
子宮鏡下手術の適応にならない筋腫
筋腫核の直径が5㎝以上になると子宮鏡下手術を行える限界の大きさを超えてしまうわ。また、核はできるだけ子宮内膜の表面に顔を出している方が手術を行いやすいの。核の半分以上が子宮内膜の中に潜り込んでしまっている場合は、子宮鏡下手術を行うことができないわ。
子宮筋腫の子宮鏡下手術のメリットとデメリット
メリット
- お腹に傷ができない
- 術後の痛みが少ない
- 入院期間が短い
デメリット
- 筋腫やポリープが大きい時は、複数回にわたって手術を行う
- 500例に1例の割合で手術中に開腹手術に切り替える
- ウロマチックが血液中に入ると水中毒を起こす
- 適応となる筋腫が限られている
子宮筋腫の子宮鏡下手術の入院期間と費用
子宮筋腫の子宮鏡下手術の入院期間は、とても短いの。1泊の入院から、長くても2泊3日の入院で済むわ。
子宮筋腫の子宮鏡下手術は、保険適応になるの。
手術の費用は25万円~40万円程度で、そこから自己負担額が発生するの。高額療養負担制度も使うことができるわ。
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