子宮筋腫の手術後の生活
こんにちは、Dr.komakoです。
子宮筋腫の手術を行った後、どんな生活を心がけたらいいのかしら。元通りの生活に戻れるのかどうか、不安に思っている人も、多いのではないかしら?
子宮筋腫の手術後の生活
入院中の生活
子宮筋腫の手術を行った直後は、手術の傷による痛みがひどいし、高い熱が出るしで、とても大変な状態になってしまうことが多いわ。熱は、2日くらいで下がるし、手術の傷の痛みは、3日くらいでおさまってくるの。
開腹手術をしたのなら、特に手術当日は動くことが難しいかもしれないわ。でも、じっと寝ていると、下肢静脈血栓症という合併症がおこりやすくなるの。足の静脈に血のかたまりができるのよ。血栓がはがれて肺に飛んで行ったら、肺塞栓を起こして命に関わるわ。
下肢静脈塞栓をおこさないようにするには、長期間同じ姿勢でいることを避けて、時々足首の関節や膝の関節を曲げ伸ばすような運動をできる範囲で行ってね。
手術を行った次の日から、自分でトイレに行ったり、病院の中を散歩したり、少しずつ歩行を始めるの。最初は痛みがあって思うように動かないかもしれないけれど、歩いたほうが血流がよくなって傷の治りも早くなるわ。
退院後の生活
傷の痛みがなくなったころ、退院になるわ。退院後は、1週間から2週間は自宅療養の期間だと思っておいてね。少しずつ家事を行ったり、近所を散歩したりして、体力を取り戻していくの。
職場に復帰する時期は、お医者さんと相談してね。
手術後の性生活
子宮筋腫の手術が性生活に影響を与えることは無いわ。核出術は、子宮から筋腫を取り除く手術だから、膣に影響は与えないわ。子宮全摘出手術を行っても、膣は残されているから大丈夫なのよ。
核出術を行った後は、1週間ほどで元の生活に戻っても大丈夫よ。子宮全摘出手術を行った後は、1か月後の検診でお医者さんに確認してね。大体、2か月くらいで元の生活に戻ることができるわ。
もし、性交時に痛みを感じたら、お腹の中に癒着があるのかもしれないの。その時はお医者さんに相談してみてね。
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