こんにちは、Dr.komakoです。
めまいを起こす病気と言えば、メニエール病が有名ね。回転性のめまいが突然起こる病気で、最近増えてきているわ。メニエール病は過労や睡眠不足、精神的なストレスが原因で起こるのよ。
めまいを起こす病気|メニエール病
メニエール病の症状
メニエール病の代表的な症状は回転性のめまいよ。自分や周囲がぐるぐると回転するようなめまいが突然起こるの。それまで、耳の病気や身体の不調が無かったのに突然ぐるぐるとしためまいが起こるから、最初はとてもびっくりするわ。
めまいが起こると吐き気も起こって、嘔吐することもあるわ。めまいが起こっている時な、片方の耳に耳鳴りが起こったり、耳が聞こえにくくなることがあるわ。
めまいの発作は数十分から数時間でおさまるの。回転性のめまいがおさまってからも、ふわふわするようなめまいが続くこともあるわ。めまいは治まった後は身体に何の不調も残らないの。普通に歩けるし、ふらつくこともないわ。
でも、めまいの発作は繰り返し起こるの。発作の頻度は個人差があって、月に何度か起こる人もいれば、年に数回しか起こらないという人もいるわ。発作を繰り返していると、めまいはどんどんひどくなって耳鳴りや難聴が残るようになるのよ。
メニエール病の原因
メニエール病は内耳の内リンパ水腫によっておこるの。簡単に言うと、内耳の水ぶくれね。
内耳には、蝸牛というカタツムリのような器官があるの。蝸牛の中は内リンパ液が流れているの。蝸牛の外は、外リンパ液で満たされているわ。内リンパ水腫が起こって内リンパ液の量が増えると、内リンパ液と外リンパ液を区切っているライスネル膜が破れて内リンパ液と外リンパ液が混ざってしまうの。
そうすると、リンパ液の動きで平衡感覚を判断している三半規管や耳石器が混乱してしまってめまいや耳鳴りが起こるの。
ちょっと難しいメカニズムね。
めまいと三半規管との関係については、こちらの記事を見てね。
平衡感覚の異常を伝える役割を果たしている前庭神経は自律神経にも影響を与えているの。自律神経の乱れによって、吐き気やおう吐が起こるのよ。
ライスネル膜は、わりと短時間でふさがって、もとの状態に戻るの。だから、発作は長くても数時間で治るのね。でも、内リンパ水腫は繰り返し起こってまたライスネル膜を破ってしまう日が来るわ。だから発作は繰り返し起こるのよ。
内リンパ水腫がなぜ起こるのかは、はっきりとは分かっていないの。でも、疲労やすい因不足などの身体の疲れや、精神的なストレスが発端になることが多いことは分かっているわ。メニエール病の発作が起こりやすいのは、疲れているとき、季節の変わり目、気圧の変化が大きい時、早朝や夕方よ。
メニエール病の検査
メニエール病の検査は、目の平衡検査と身体の平衡検査、聴覚の検査で診断を行うの。補助的な検査で、利尿薬による検査も行うわ。利尿薬の利尿作用によって内リンパ液が身体の外へ排出されると、めまいや耳鳴りなどの症状が一時的に収まるの。
メニエール病の治療
メニエール病はお薬で治すことができるわ。メニエール病のお薬には2種るあるの。
- めまいの発作が起きているときの薬:抗めまい薬、吐き気止め、精神安定剤
- めまいの発作を予防する薬:利尿薬・ステロイド薬・抗めまい薬・精神安定剤・循環改善薬・向神経ビタミン薬
メニエール病を効果的に治療するためには、ストレスコントロールが欠かせないの。メニエール病はストレスと深い関係があるわ。あまりなんでも完璧にしようと考えないとか、何とかなるわと気楽に考える習慣をつけるといいかも。頑張りすぎて慢性的に睡眠不足になっている人や疲れがたまりやすい人は、生活習慣の見直しも必要よ。
薬で症状をコントロールできない人や、両耳に内リンパ水腫がある人は、手術を行うことがあるわ。メニエール病が進行すると、難聴になってしまうの。それを防ぐために手術をするのよ。内リンパ液を吸収している内リンパ嚢を少し切開して、内リンパ液が外に逃げるようにしてあげるのよ。
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