こんにちは、Dr.komakoです。
身体の平衡機能検査は、身体の平衡を保つ機能が正常かどうかを調べる検査よ。めまいがあると、立っているだけでも体がふらふらするわ。いくつかの検査を行うことによって、耳からのめまいなのか、脳からのめまいなのか調べることができるの。
身体の平衡機能検査
直立検査(ロンベルグ検査)
直立検査には次の種類があるの。
- 直立検査:両足をそろえて立つ。
- マン検査:両足を一直線上にそろえて立つ
- 片足起立検査:片方の足で立つ
いずれの検査も、開眼と閉眼の両方で、一つの動作につき30秒から1分行うわ。正常な人なら、目をあけていれば片足立ちでもなんとか30秒は姿勢を保つことができるのではないかしら。目を閉じたら視覚情報がなくなってふらつきやすくなるけれど、10秒くらいは片足立ちができると思うの。閉眼の片足立ちで10秒保てたら平衡感覚は正常と判断されるわ。
内耳に異常があると、目を閉じると強いふらつきが起こるの。特に、マン検査では障害のある方に体が傾いていくわ。脳に障害がある時は、目を開けていても閉じていてもふらつくの。
足踏み検査
目隠しをして、足を大きく上げてその場で50回足踏みをする検査なの。
正常な人は、それほど足の着地点はずれないから、足踏みをする位置がずれて行くことは無いわ。内耳に異常があると、病変のある側に移動していくの。90度以上回転したら、内耳の異常があると判定されるわ。脳に病変がある時は、前後左右に大きく位置がずれたり、足踏みのリズムが一定しないわ。
歩行検査
6メートルの直線を、開眼と閉眼の状態で前向きと後ろ向きに歩く検査なの。
内耳に異常があると、障害のある方に片寄って行くの。1m以上ずれたら内耳の異常と判断されるわ。脳に障害がある時は、ふらふらした歩き方になるのよ。
書字検査
手やひじをつけない状態で、縦に字を書くの。最初は眼をあけた状態で、次に目隠しをした状態で字を書くのよ。
内耳に異常がある時は、異常がある方に字が片寄って行くの。10度以上曲がった時は、内耳の異常があると判断されるわ。脳に異常がある時は、字体が崩れてくるの。
重心動揺検査
重心を検出する台に30秒くらい乗っている検査よ。
正常であればじっと立っている間はそれほど重心の異常はないわ。脳や内耳に異常があると重心は前後左右に大きく動揺するのよ。どの方向にどんなふうに動揺しているか解析すると、めまいが耳によるものか脳によるものかが分かるわ。
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