こんにちは、Dr.komakoです。
めまい・耳鳴り・難聴の原因は様々で、原因に見合った治療法を行っていく必要があるの。細かい治療方法は違っても、めまいや耳鳴り、難聴の症状が起こってから、治療法を決めて治療を進めて行くまでの一般的な順序はみんな似ているわ。
めまい・耳鳴り・難聴の治療の進め方
めまいの治療の進め方
めまいの症状が起こって、病院に行くと、まずめまいの原因を確かめるための検査が行われるわ。一番最初に行わなければいけないのは、めまいが脳が原因で起こる中枢性のめまいか、内耳が原因で起こるめまいなのかを判別することよ。中枢性のめまいは脳梗塞など、すぐに治療を行わなければいけない病気であることが多いわ。中枢性の病気の疑いがある時は、CTやMRIなど画像検査を行って病気が隠れていないかどうかを調べるの。
画像診断で中枢性のめまいではないことが分かったら、細かい検査を行って原因を調べて行くの。でも、めまいは吐き気など自律神経症状を伴っていることが多くて、検査をすることが難しいことが多いの。そんな時は、吐き気止めや精神安定剤を使って急性期のめまいや吐き気を抑える治療を行うの。
めまいや吐き気が治まって、検査を実施することができるようになったら、いろいろな検査を行って、めまいを起こしている場所や原因を調べて行くのよ。
めまいの検査について、詳しいことは下の記事に書いているわ。
原因が分かって病名がついたら、それに対する治療を進めて行くの。
めまいは、原因が特定されないことも多いわ。原因不明のめまいに対しては、めまいに慣れるための平衡機能訓練や、心理的な治療を行うの。
平衡機能訓練については、下の記事を読んでね。
耳鳴りの治療の進め方
耳鳴りがある時は、お医者さんは聴診器を当てて耳鳴りの種類を聞き分けるの。他人にも聞こえる他覚的耳鳴りは、聴診器を使うとお医者さんも聞き取ることができるのよ。自分にしか聞こえない自覚的耳鳴りでは、耳鳴りの種類や大きさなど、どんな耳鳴りなのかをお医者さんに伝える必要があるの。自覚症状と、検査結果によって耳鳴りの原因を突き止めて行くのよ。耳鳴りには難聴が合併していることが多いから、難聴の有無を調べる検査を行うわ。
検査を行っても、耳鳴りの原因を特定することが難しいことも少なくないわ。原因が分かって病気の治療を行っても、耳鳴りは残ってしまうことも多いの。耳鳴りの原因になっている蝸牛の感覚細胞を修復したり再生する事は、現在の治療技術では難しいからよ。
耳鳴りを完全に治療することは難しいわ。耳鳴りの治療は、「耳鳴りが気にならないようにする」ことが目標になることが多いの。耳鳴りに伴って起こる難聴や、内耳の機能を改善することや、耳鳴りに対する不安感を抑える治療を行うわ。耳鳴りの治療に抗不安薬や抗うつ薬が使われるのは、耳鳴りに対する不安や、気になって眠れなくなる不眠、耳鳴りへのストレスを軽くするためよ。不安や不眠、ストレスは一層耳鳴りを強く感じる要因になってしまって、悪循環になってしまうの。
難聴の治療の進め方
難聴は、症状が起こったらすぐに治療を始めると回復する可能性が高い病気が多いわ。違和感を感じたら、すぐに耳鼻咽喉科へ行ってね。
耳鳴りの治療には、薬物療法と手術による治療法があるの。病気の種類によって治療方法が変わってくるわ。
老人性難聴など、慢性の難聴では治す治療ではなく、聞こえやすくするための治療を行うの。補聴器もその一つの手段よ。
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